【応用情報】1週間で応用情報技術者試験に合格できた勉強法
応用情報技術者試験に1週間で合格した勉強法について説明していきます。試験間近で時間が無い方やざっくりとした勉強の流れを知りたい方は是非参考にしてみてください。
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が開催している国家試験の1つです。IPAが取り扱う試験区分は以下のように、構成されています。
難易度の序列としては、ITパスポート<基本情報技術者試験<応用情報技術者試験<高度区分という順番になります。この試験の対象者としては、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされており、数年程度の経験を積んだプログラマーやシステムエンジニアを対象としているようです。合格基準は60点以上で、全体の合格率は20~25%ほどなので、やや難易度の高い試験といえるかもしれません。
なぜ受けたのか
私は当時、化学を専攻する大学生であり、将来はIT業界に就職することが決まっていました。そのため、過去に応用情報技術者試験の前段である基本情報技術者試験に合格していました。しかし、基本情報技術者試験のみでは取り扱う範囲が狭く網羅性に欠けると感じていたため、ITの分野の知識をより深めるために応用情報技術者試験を受けることにしました。
※基本情報技術者試験の勉強法については別記事で紹介する予定です。
使った教材
私が勉強に使った教材は参考書1冊と過去問5年分です。
参考書は以下のものを使いました。
ニュースペックテキスト 応用情報技術者 2022年度 (情報処理技術者試験)
選んだ理由は、
- 応用情報の資格を取得している方がツイッターでおすすめしていたから
- フルカラーでやる気を維持することができそうだったから
- 午前試験/午後試験どちらもこの一冊で対策することができたため
参考書はどれでも大丈夫だと思いますが、一つ決めたらそれだけを使って勉強を進めていくことをオススメします。たくさんの参考書に手を出すと、頭がごちゃごちゃになり勉強効率が低下します。参考書の説明だけではわからないときは、ネット等で調べて知識を深めると良いでしょう。
過去問はネットにあるもので十分です。解説に関しては、問題ごとにネットで検索し、「過去問道場」などで解説されているものを参考にしました。この作業が面倒な方は、解説付きの過去問題集を購入してみるのも良いかもしれません。
また私は、解いた問題を見返しやすくするために、過去問はすべてプリントアウトしていました。
勉強方法
応用情報技術者試験は午前と午後の2つから構成されています。午前の試験は選択方式で、午後は記述式となっています。
1~4日目
まずは、試験でどういった知識が求められているのかの全体像を掴むことを目標にしました。そのため、スピードを重視して参考書を1周しましたが、やはり範囲が広いため、1周するのに丸2日かかりました。また、2周目以降を効率的に進めるために、1周目の際に理解できなかった箇所や自分が知らなかった部分に印を付けていました。そして、2周目はその印の部分だけを見直しました。結果的に、この方法で参考書を3周勉強しました。もう少し知識を定着させる必要があると感じていましたが、時間がないため参考書の勉強はここで終了しました。しかし、試験で扱われる内容がどういったものなのかについては、大雑把に把握している状態でした。
5日目
5日目以降は過去問を徹底的に解きました。応用情報試験には午前問題と午後問題がありますが、まずは午前の過去問を解いていきました。
1年目は、自分がどれだけ解くことができるのか知るために、時間制限を設けずに解きました。そこである程度、過去問と自分のレベル差を把握しました。2年目以降は、しっかり時間を計って試験を解きました。
1年目は正答率が40%程度でした。思った以上にとれないな、という感覚でした。1年目で間違えた問題を参考書と解説を照らし合わせながら自分が理解できるまで復習していきます。復習を終えたらもう1年分の過去問を解きます。これを計3年分繰り返しました。3年目の正答率は55%ほどでした。
6日目
5日目に間違えた問題を軽く復習した後、さらに2年分過去問を解いていきました。IPAの試験は全く同じ問題がでることも多いため、このあたりから点数が徐々に伸びていきました。5年目の正答率は80%ほどでした。合格ラインは6割なので、午前の対策は十分だと判断しました。
7日目
試験前日は午後の過去問に取り組みました。午後の試験は午前の試験とは違い、毎年異なった問題が出題されます。そのため、午前の対策のように問題の答えを覚えるというより、問題の解き方の感覚を身に付ける方がより重要になってきます。午後の試験の復習では、間違えた問題に対して、なぜその問題を間違えたのか、どうすれば正解できるようになるのかを考えていきました。午後の試験は全体的に文章内に答えのヒントが隠されていることが多いため、文章を注意深く読んでいくことが重要だと感じました。結果的に午後の過去問は3年分解きました。
試験当日
午前試験は9:30から始まるため、遅刻しないように注意が必要です。予め受験票に記載されている試験場を確認しておくと良いです。当日に後から遅れて来る人も何人かいました。午前午後ともに30分以上遅刻をした場合は試験場に入場できなくなってしまうので注意が必要です。
私は試験場に向かう間にこれまで解いた過去問で間違えた箇所の見直しをしました。試験場に近づくにつれ受験者がちらほら見え始め緊張しましたが、ここで焦っても仕方がないと考え自分を落ち着かせていました。
時間を計りながら過去問を解いていたこともあり、本番は時間に余裕をもって解き終わることができました。
合格発表
結果は無事合格でした。午前は75%ほどで午後は70%でした。どちらも自己採点の結果とほとんど差がなかったので安心しました。
1週間で勉強した感想
今回は1週間という割と無謀な計画でしたが、無事合格することができて良かったです。ただ、この1週間は大学4年生の時間に余裕のある1週間なので、すでに働いている方は1ヶ月ほど確保されると安心かと思います。
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